選定ガイド
アーケードボタンのサイズ、パネル取付穴、そして手元の部品の測り方
操作パネルで最初に外せないのがボタンサイズです。穴位置が確定してしまうからです。色、ランプ電圧、スイッチ定格といったそれ以外の要素は、パネルに手を入れずに後から変更できます。このガイドでは商用で使われるサイズ、それぞれに必要な取付穴、そして刻印のないボタンの見分け方を扱います。
アーケードボタンの呼び径は、押すキャップの直径ではなく、差し込むパネル穴の直径を指します。商用で使われるサイズは 24 mm、28 mm、30 mm の3種類です。30 mm はほとんどの筐体レイアウトで標準のアクションボタン、24 mm はボタンが密集するスタート・コイン・管理用の列、28 mm は日本仕様のパネルで使われます。30 mm のボタンには 30 mm の取付穴が必要で、28 mm の穴には入りません。
3つのサイズとそれぞれの使いどころ
30 mm は、アップライト筐体とテーブル筐体の大多数で標準となるアクションボタンのサイズです。速い操作でも確実に押せるだけの面積があり、パネル裏にフルサイズのマイクロスイッチを収める余裕も残ります。既存の機械で摩耗したボタンを交換する際に刻印が何もない場合、まず 30 mm から試してください。
24 mm ボタンは列をコンパクトにまとめたい場所で使われます。プレイヤースタート、コイン投入、サービスやテストの各機能、そして格闘系レイアウトのサブ列などです。ボディが細いぶんフランジどうしが干渉せず、間隔を詰めて配置できます。28 mm はその中間で、主に日本仕様のパネルや日本の筐体規格に合わせて作られた機械で見られます。
取付穴径とキャップ径は別物
ボタン名の数字は、そのボディが必要とするパネル取付穴を指します。見えているキャップは必ずそれより大きくなります。フランジが穴に被り、ボタンをパネルに押さえる必要があるからです。30 mm のボタンでは、ボディ形状にもよりますがキャップはおおむね 33〜36 mm になります。すでにパネルに付いているボタンのキャップを測ると答えを誤るのは、このためです。
正しく測るには、ボタンを外して筒(パネルを貫通するネジ部またはスナップイン部の円筒)を測ってください。面ではありません。外せない場合は、パネルの裏側から穴を測ります。
取付方式を決めるのはサイズではなくパネル厚
どのサイズにも複数の取付方式があり、方式はパネル厚に合わせる必要があります。スナップイン式ボディはバネ状の爪で保持し、おおむね 3 mm 未満の薄いパネル向けに設計されています。工具なしで取り付けられますが、厚いパネルや化粧板付きパネルには対応できません。ネジ式ボディはネジ筒とロックナットを使い、ナットがネジ山を進むぶん、より広い厚み範囲に対応します。
この取り違えは、サイズが合っているのにボタンが収まらない最も多い原因です。取付穴は正しいのに、スナップイン式ボディでは 6 mm の合板パネルの裏まで届かず引っ掛からないのです。発注前に取付穴径とパネル厚の両方を確認してください。
既存の機械で刻印のないボタンを特定する
ボタンを1つ外し、4点を記録してください。筒の直径(mm)、取付方式(バネ状の爪か、ナット付きのネジ筒か)、ランプの有無、マイクロスイッチの端子形状です。この4つの値があれば、部品のどこにも型番がなくても交換品を特定できます。
修理ではなく機械の刷新であれば、元のサイズを維持するかどうかを判断するのもこのタイミングです。サイズ変更はパネルの穴あけ直しを意味するため、全面的な組み直しの際には検討に値しますが、修理としては割に合わないことがほとんどです。
| サイズ | パネル取付穴 | 主な用途 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 24 mm | 24 mm | スタート、コイン、サービス、管理用の列 | 最も間隔を詰められる。キャップ面は小さい |
| 28 mm | 28 mm | 日本仕様の操作パネル | 30 mm の取付穴とは互換性なし |
| 30 mm | 30 mm | ほとんどの筐体でメインのアクションボタン | 最も在庫の広いサイズ |
よくある質問
30mm のアーケードボタンは 28mm の穴に入りますか?
いいえ。数字はボディが必要とするパネル取付穴を指すため、30 mm のボタンには 30 mm の穴が必要です。28 mm のパネルに付けるには、ステップドリルやホールソーで穴を広げることになります。
アーケードボタンはたいていどのサイズですか?
30 mm は、ほとんどのアーケード筐体でメインのアクションボタンに使われる標準サイズです。24 mm はスタートとコインの列に、28 mm は主に日本仕様のパネルに使われます。
手元にあるアーケードボタンはどう測ればよいですか?
押すキャップではなく、パネルを貫通する筒を測ってください。フランジが穴に被る必要があるため、キャップは必ず取付穴より大きくなります。
1つの操作パネルでボタンサイズを混在させられますか?
はい、商用レイアウトの多くがそうしています。アクション群に 30 mm、スタート・コイン・サービスに 24 mm という構成です。それぞれのサイズに対応した取付穴径さえあれば済みます。
最終確認:
